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無垢板の表情

 

5月半ばに梅雨入りをした東海地方。

高山自体が標高が高いですが、一口に高山といっても標高差があり、

雉子舎工房の近くにある飛騨エアパークは標高714mあります。

街中にある高山駅よりも高い場所で気温差もあるので、

工房まわりではまだウグイスの声を聴くことができます。

雨の時期はじめじめしていて鬱々とした気持ちになりやすいですが、

自然のなかにある工房は日に日に山の緑も深まり、

雨をあびた植物は、水気いっぱいで生き生きとしています。

 

今回は無垢板の表面加工の一部についてお届けします。

国産の楢材を大きな機械で表面を削りました。

削る前は茶色かった表面が、

明るくなりました。

 

削りの作業は一回では終わりません。

木の中の水分があり蒸発するときに反ってしまうので、

削ってから少し時間をおいてまた削ります。

汚れている表面を削ると綺麗な面がでてくるところが無垢の魅力のひとつ。

 

伐採されたあとも木は反るし、割れます。

割れが広がらないように入れるチギリや、虫の食べた跡、

樹皮近くの色の違いや節。

耳付き1枚板には、自然のなかで生まれた造形と人間の技術が同居しています。

 

完成までにはまだまだ工程はたくさんありますが、

手を加えていくごとに木の表情は変化していき、

削られ磨かれてテーブルなどの天板になったりします。

[ 一枚板を天板に使用したプレミアムデスク ]

 

 

 

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